南米アルゼンチンの東部に位置する都市・ブエノスアイレス。
アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスへの旅行を検討する際、観光名所だけではなく必要な滞在日数や現地の治安など滞在する上での注意点も気になるところです。
今回は「アルゼンチンのブエノスアイレスへ初めて訪れる方」に向けて、記事を作成しました。
▼ こちらの記事
・ブエノスアイレスでの観光について
【所要日数・注意点(治安・物価・交通手段)】
・アルゼンチン ブエノスアイレスのおすすめ観光地
ブエノスアイレスはアルゼンチンの政治や経済の中心地で南米有数の大都市ですが、スペイン語で「よい空気」の意味を持ち、都会でありながら開放的な雰囲気が魅力的な町です。
世界一周の際、アルゼンチンへ訪れた経験をもとにご紹介します。
ブエノスアイレス観光について
まずは、ブエノスアイレス観光についての注意点をご紹介します。
観光に必要な日数
日本からブエノスアイレスへの直行便は運航していないため、北米の都市などで乗り継ぎが必要です。
利用するフライトにより異なりますが、片道の所要時間は平均で約30時間を要します。
日本との時差は12時間(サマータイム実施なし)です。
日本の方がアルゼンチンよりも、12時間先に進んでいます。
南米のパリと称されるブエノスアイレスは、南米のなかでもヨーロッパのような雰囲気と生活スタイルを持つ町です。
ブエノスアイレスでの観光は、どれぐらいの日数が必要なのでしょうか。
2泊3日あれば、ブエノスアイレスの主要スポットを周ることができるでしょう。
余裕を持ったスケジュールを組みたい場合は、3泊以上を確保することをおすすめします。
ブエノスアイレスは大きく区分すると、下記の地区に分かれます。
【モンセラート地区】町の中心部(マージョ広場/カサ・ロサダ/メトロポリタン大聖堂)
【サン・ニコラス地区】商業と経済の中心地
(7月9日大通り/コロン劇場/エル・アテネオ/フロリダ通り)
【レティロ地区】陸の玄関口(サンマルティン広場/レティロ鉄道駅・バスターミナル)
【レコレータ地区】静かで緑の多い地域(レコレータ墓地)
【パレルモ地区】おしゃれで落ち着いた雰囲気(日本庭園/エビータ博物館)
【プエルト・マデロ地区】再開発エリア(船上カジノ)
【サンテルモ地区】昔ながらの街並み/タンゴ発祥の地(サンテルモ市場/骨董品市/レサマ公園)
【ボカ地区】タンゴ発祥の地/ボカ・ジュニオールスの本拠地(カミニート)
モンセラート地区、サン・ニコラス地区、プエルト・マデロ地区は観光客が特に多いエリアです。
短期間の滞在の場合は、上記の地区にアクセスしやすい場所に宿泊すると便利です。
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観光する際の注意点【治安・物価・交通手段】
アルゼンチン旅行で多くの方が気になる点といえば、現地の治安や物価でしょう。
実際に滞在した上での感想としては、ブエノスアイレスの治安は良いとは言えないでしょう。
観光客の多い地域では比較的安全に感じましたが、一部の地域に関しては日中であっても人の少ない路地に入ると一気に雰囲気が変わりました。
観光客を狙ったスリなどの犯罪も多いので、財布やパスポートはもちろんのこと観光中のスマートフォンの取り扱いにも注意が必要です。
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ケチャップ強盗と呼ばれる複数人による犯行手口があり、街中でケチャップなど何かをかけられた観光客を助けるフリをして荷物を奪うという犯罪がブエノスアイレスでも発生しています。
想定外の出来事が起きた際も、焦らずに冷静に対応することが大切です。
アルゼンチン全体の物価は、日本に比べると低めです。
特に外食費や交通費は、日本よりも比較的お手頃な価格で提供されています。
しかし、近年のインフレの影響により現在のアルゼンチンは為替レートの変動が激しく、物価上昇率が大きく上がっています。
渡航の時期によって各項目の価格が大きく変わる可能性があるので、渡航前に最新の情報を確認しましょう。
ブエノスアイレスで移動する際の主な交通手段は、地下鉄やバス、タクシーやUberです。
地下鉄やバスを利用する場合は、キオスコなどの売店でSUBEカードを購入しましょう。
タクシー利用に関してはチップを支払う習慣はありませんが、ぼったくり被害に遭わないようにメーターが正しく作動しているか確認することが重要です。
中心部の観光であれば徒歩で移動できる場所も多いですが、人の少ない場所や夜間の移動は各交通機関を利用することをおすすめします。
利便性よりも安全性を第一に考えて、行動することを心がけましょう。
ブエノスアイレスのおすすめ観光スポット
ブエノスアイレスで人気の観光スポットをご紹介します。
カミニート
ボカ地区にあるカラフルなエリアです。
カミニートはスペイン語で「小道」を意味します。
アルゼンチンを代表する画家の一人であるキンケラ・マルティンが、親友であるフアン・デ・ディオス・フィリベルト作のタンゴの名曲「カミニート(小径)」を記念して造った通りです。
タンゴ発祥の地であり、カラフルに彩られた建物が並ぶフォトジェニックなスポットです。
■名称:Caminito
■住所:Barrio La Boca, Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から車で約10分/バスで約30分
プエルト・マデロ
ラプラタ川に面する洗練された再開発エリアです。
赤レンガ倉庫などの建物が再開発によって高級レストランやカフェなどに変化を遂げ、周囲には商業施設や高層ビル群が並んでいます。
美しいサンセットや夜景を楽しむことができ、ナイトスポットとしても人気の高いスポットです。
散歩に最適な緑あふれる公園や、政府公認の船上カジノもあります。
■名称:Puerto Madero
■住所:Puerto Madero, Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から車で約10分/バスで約20分
■WEBサイト:https://puertomadero.com
マージョ広場(5月広場)
町の中心地にある1580年に建設された広場です。
スペインの植民地支配に反発し、1810 年の5月に起こした独立闘争である「5月革命」が広場の名称の由来です。
歴史的かつ政治的に重要な場所であり、アルゼンチンの象徴ともいえるスポットです。
■名称:Plaza De Mayo
■営業時間:終日
■入場料:無料
■住所:Av. Hipólito Yrigoyen s/n, C1087 CABA, Buenos Aires, Argentine
■アクセス:地下鉄A線「PLAZA DE MAY駅」から徒歩で約1分・E線「BOLIVAR駅」から徒歩で約2分
D線「CATEDRAL駅」から徒歩で約3分
コロン劇場
ミラノのスカラ座、パリのオペラ座と共に世界三大劇場と称されています。
1857年に建設されましたが一度閉鎖され、1908年に7月9日大通りに再オープンしました。
ルネサンス様式の建物の大ホールは7階建てで、世界で2番目の大きさを誇ります。
オペラやバレエなどさまざまなプログラムが上演され、内部の見学ツアーも実地されています。
■名称:Teatro Colon
■営業時間:公演内容により異なる
■チケット:公演内容や座席により異なる
■住所:Tucumán 1171, C1049 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から徒歩で約20分
■WEBサイト:https://teatrocolon.org.ar
レコレータ墓地
ブエノスアイレスの高級住宅街・レコレータにある墓地です。
歴史上の偉人や著名人が埋葬されており、最も有名といえるのが多くの国民から人気を得たファーストレディー・ペロン元大統領夫人であるエビータのお墓です。
彫刻が施された礼拝堂やバロックやネオ・ゴシックなどさまざまな形式のお墓があり、日本の墓地とは異なる雰囲気を味わうことができます。
■名称:Cementerio de la Recoleta
■営業時間:9:00~17:00
■入場料:無料
■住所:JJunín 1760, C1113 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から車で約10分・地下鉄H線「Las Heras駅」から徒歩で約10分
カサ・ロサダ(大統領府)
マージョ広場に面した場所に位置するアルゼンチンの大統領官邸です。
スペインのロココ調の建物で、ピンクの家という意味であるカサ・ロサダ(ピンクハウス)という名称で親しまれています。
2時間ごとに行われている衛兵交代式が見どころです。
ガイド付きのツアーが実施されており、内部の見学が可能です。
■名称:Casa Rosada
■住所:Balcarce 78, C1064 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から徒歩で約2分
■WEBサイト:https://www.casarosada.gob.ar
メトロポリタン大聖堂
1791年に建設されたカトリックの大聖堂です。
かつてローマ法王が大司教を務めた神聖な場所で、マージョ広場に面した場所に位置しています。
ネオ・クラシック様式の大聖堂は装飾が美しく、正面にあるイエス・キリストの弟子である12使徒を表す12本の柱が目を引きます。
独立戦争の英雄であるサン・マルティン将軍の霊廟があることでも知られています。
■名称:Catedral Metropolitana de Buenos Aires
■営業時間:9:00~18:00
■入場料:無料(※有料でガイド付きツアーあり)
■住所:San Martín 27, C1004 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から徒歩で約5分
■WEBサイト:http://www.catedralbuenosaires.org.ar
エル・アテネオ
イギリスのガーディアン紙で「世界で最も美しい本屋」の一つとして紹介されたことがある豪華な内装の本屋です。
1919年に劇場としてオープンしましたが、2000年にアルゼンチンの本屋チェーンであるエル・アテネオのグランド・スプレンディッド店として再オープンしました。
1階の客席部分や2・3階のバルコニー席部分には、幅広いジャンルの書籍やCDが並んでいます。
ステージにはカフェスペースがあり、3階には絵画が展示されています。
■名称:El Ateneo Grand Splendid
■営業時間:9:00~21:00(日曜/12:00~21:00)
■入場料:無料
■住所:Av. Sta. Fe 1860, C1123 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から車で約10分・地下鉄線「Facultad de Medicina駅」から徒歩で約10分
■WEBサイト:https://www.yenny-elateneo.com
7月9日大通り
レティーロ地区からコンスティトゥシオン地区までつなぐブエノスアイレスを象徴する通りです。
アルゼンチンの独立記念日である1816年7月9日が名称の由来です。
片側7車線で道の両端には2車線の道路があり、隣接する道路間の距離は約110mで世界最大の大通りと言われています。
■名称:Av. 9 de Julio
■住所:Avenida 9 de Julio, Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から徒歩で約15分
オベリスコ
ブエノスアイレスのシンボル的な存在である7月9日大通りにそびえ立つ白い塔です。
1936年にブエノスアイレスの建都400年を記念して建設されました。
7月9日大通りでひときわ目を引く高さ68mの塔は、コルドバ産の白い石で造られています。
塔の正面にある巨大なBAのモニュメントと共に、写真撮影スポットとしても人気の高いスポットです。
■名称:Obelisco
■住所:Av. 9 de Julio s/n, C1043 Cdad. Autónoma de Buenos Aires, Argentine
■アクセス:マージョ広場から徒歩で約15分
以上、「アルゼンチン・ブエノスアイレスのおすすめ観光スポット」を紹介いたしました。
ブエノスアイレスへ訪れる際は、ぜひご参考ください。