モロッコ北部の内陸都市であるフェズ。
巨大で複雑な迷路のような町は「フェズ旧市街」として世界文化遺産に登録されており、古都と知られています。
今回は、モロッコ・フェズを初めて訪れる方に向けて、記事を作成しました。
▼ こちらの記事
・モロッコのフェズ観光【観光地・所要日数・治安】
フェズは、マラケシュやカサブランカなどの都市と共に、モロッコの中でも人気の高い観光都市です。
世界一周でモロッコを訪れた際、フェズに滞在した経験をもとにご紹介します。
モロッコ・フェズとは?
まずはフェズがどのような町かについて、ご紹介します。
フェズはアラビア語では「ファース」。フェスとも表記される。
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イドリース朝、マリーン朝などのモロッコに存在した過去のイスラム王朝の多くはフェズを首都に定めていた。
首都が他の都市に移された時であっても、フェズはモロッコ人にとって特別な都市であり続けている。数世代前から町に住み続けているフェズの住民はファシ(ファーシー)と呼ばれ、彼らの間では独特の方言が話されている。ファシの間にも方言の差異があり、旧市街では北部方言、新市街では南部方言が話されている。
観光に必要な日数
まず、日本からフェズまでは2回以上の乗継が必要で、最短でも20時間以上は所要します。
長時間のフライトで身体への負担は大きいと思いますので、無理のあるハードなスケジュールは組まない方が良いでしょう。
フェズでの観光には、どれぐらいの日数が必要なのでしょうか。
フェズは小さな町で、観光スポット自体は多くないです。
代表的な観光スポットへ訪れるだけであれば、半日~1日で周ることができます。
また、現地での移動等に不安のある方は、WEBから日本語で申し込みが可能な現地ツアーを利用するというのも、一つの手段です。
ガイド付きのコースもあるので、安心して観光を楽しむことができるでしょう。
町の治安【注意点】
実際に訪れた印象としては、フェズに限らずモロッコの多くの地域は、決して治安が良いと感じることはできませんでした。
スリや強盗に十分に注意し、人通りの少ない道や夜道の一人歩きは避けましょう。
そして、他にも注意してほしい点がこちらです。
旧市街は初めて訪れる場合、迷路のような造りなので迷ってしまう方が多いと思います。
私が滞在していた際、もちろんチップを要求せず親切心で教えてくれる人もいましたが、一方的に話しかけてきて、要求する人もちらほらいました。
大人だけではなく、まだ小さな子どもでもチップを要求してくる場合があります。
日本人からすると衝撃ですが、気さくに話しかけてくる人には注意を払うことが大切です。
モロッコ・フェズ観光の様子【おすすめスポット】
フェズに訪れた際の様子をご紹介します。
観光スポットが集中しているのは、旧市街である「フェズ・エル・バリ」と「フェズ・エル・ジェディド」です。
「フェズ・エル・バリ」はモロッコ最古の古都で、「フェズ・エル・ジェディド」は前者に比べると新しい旧市街です。
フェズ旧市街(フェズ・エル・バリ)
まずは、旧市街(メディナ)の様子をご紹介します。
フェズの旧市街は、複雑に入り組んだ路地からできているため、世界最大の迷宮都市と言われています。
飲食店や雑貨店などで賑わっています。

賑わっている場所から少し離れると、このような道がひたすら続きます。
基本的に、メディナの路地に車は入ることができません。
塀が高く、狭くて同じような路地ばかりなので、
本当に、迷路に迷い込んだような錯覚を起こします。

タンネリ(フェズ・エル・バリ)
フェズで、旧市街に続いて有名なものといえば「タンネリ」です。
タンネリとは、フランス語で「皮なめし」のことを意味しています。
フェズは、伝統的な「皮なめし」の工芸品が有名な町で、町中には牛や羊などの本革をなめして、染色を行っている「なめし皮の工場」があります。
少し高台になっている場所から、工場の様子を見ることができます。
工場の周りには、
勝手にガイドを始めてきてお金を要求する人もいるので、気を付けましょう。
独特の染料で、革を染めています。

この光景を町中で見ることができるのは、面白いですよね。
絵の具のパレットみたい!
匂いが強めなので、長い時間の見学は避けた方が良さそうです。

【皮なめし工場 MAP】
フェズ王宮(フェズ・エル・ジェディド)
続いてご紹介するのは、「フェズ王宮」です。
色鮮やかな門が目を引きますね!
フェズ市内の中でも、フォトジェニックなインスタ映えスポットとして人気です。

現状、王宮は内部は解放されておらず、観光客はこちらの正門のみ見ることができます。

【フェズ王宮(Royal Palace of Fez) MAP】
以上、「モロッコ・フェズ観光」について、ご紹介させて頂きました。
モロッコを訪れる際は、ぜひご参考ください。