オーストリアの首都・ウィーン。
モーツァルトやシューベルト、ベートーベンなどの有名音楽家が活躍したウィーンは「音楽の都」と呼ばれており、世界中から集まった観光客が芸術や文化に魅了されています。
今回は「オーストリア・ウィーンに初めて訪れる方」に向けて記事を作成しました。
▼ こちらの記事
・ウィーン観光について【所要日数・注意点(物価・交通手段・治安)】
・オーストリア ウィーンのおすすめ観光地
2001年にウィーン歴史地区として世界文化遺産に登録されており、古代ローマ時代からの長い歴史を持つ建造物が残っている点も魅力です。
オーストリア・ウィーンに渡航予定の方はご参考ください。
ウィーン観光について
まずは、ウィーン観光についての注意点をご紹介します。
観光に必要な日数
日本からウィーンを訪れる場合、直行便の利用で約12時間のフライトです。
乗継便を利用する際はさらに時間を要します。
日本との時差は8時間(サマータイム実施時は7時間)です。
フライト時間と共に、身体への負担も考慮した上でスケジュールを組むと良いでしょう。
ウィーンでの観光はどれぐらいの日数が必要でしょうか。
急ぎ足で周れば2日で観光するのは可能ですが、満喫するには3日は確保したいところです。
ゆっくりと美術館を巡りたい方は、さらに日数に余裕があると良いでしょう。
また、ウィーンに行かれた際は「ザルツブルク」に訪れるのもおすすめです。
ウィーンから電車を利用して約2時間ほどで行くことができるザルツブルグは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台にもなった町です。
ザルツブルグの歴史地区も世界遺産に登録されており、美しい街並みが観光客にも人気です。
観光する際の注意点【物価・交通手段・治安】
物価の高いヨーロッパの中でも、オーストリアを含めた中欧は宿泊代が安い印象を受けました。
日用品は日本と同じぐらいの価格帯ですが、パンやビールなどは安めです。
ウィーンはカフェ文化が根付いていますが、カフェやレストランは日本と同等か少し割高でした。
ウィーン観光する際に便利な交通手段です。
■地下鉄:U-Bahn Wien(5路線)U1線・U2線・U3線・U4線・U6線
■路面電車:トラム(35路線)
■バス
地下鉄・トラム・バスの乗車券は共通で、同じチケットを利用して乗り換えが可能です。
運賃は利用区間や乗り換えの回数に関係なく、全て一律の金額です。
1回券の価格は2.4ユーロで、24時間券や48時間券などのフリーパスも販売しています。
交通公共機関の乗り放題+美術館などの観光施設が割引になる「ウィーンシティカード」を活用するのも良いでしょう。
また、ウィーンは比較的治安が良いと言われていますが、私自身も実際に滞在して特に危険な目に遭遇することはありませんでした。
しかし、他の国と同様にスリや置き引きに狙われる可能性はあるので十分に注意しましょう。
ウィーンのおすすめ観光スポット
ウィーンおすすめの「人気観光スポット」をご紹介します。
シェーンブルン宮殿
1996年に世界遺産に登録された宮殿。
外観はバロック様式、内装ははロココ様式のハプスブルグ家の夏の離宮です。
マリーアントワネットが過ごした場所としても知られており、 宮殿内を見学できるガイドツアーは人気が高いので事前のオンライン予約を検討するのもおすすめです。
敷地内には世界最古の動物園である「シェーンブルン動物園」や長さ100メートルの回廊建築「グロリエッテ」、日本庭園などがあり見ごたえのあるスポットです。
■名称:Schloss Schönbrunn(Palace and Gardens of Schönbrunn )
■営業時間:時期によって異なる、公式サイト要参照。
■入場料:インペリアルツアー(所用時間30~40分・22部屋)/大人18ユーロ
グランドツアー(所要時間50~60分・40部屋)/大人22ユーロ
※その他ファミリーパスなど。チケット種別は公式サイト要参照。
■住所:Schlosstrasse 47, Vienna 1130, Austria
■アクセス:地下鉄U4「Schönbrunn駅」から徒歩約10分
■公式サイト:https://www.schoenbrunn.at/en/
ウィーン国立歌劇場
世界三大オペラ座の一つにも数えられている世界的にも有名なオペラハウス。
リング通りに位置しており、ネオルネッサンス様式の建物の美しさに目を奪われます。
9月~6月末のシーズン中は毎日のように公演が行われており、世界トップクラスの公演数を誇っています。
劇場内部を見学できるガイドツアーも開催されています。
■名称:Wiener Staatsoper(Vienna State Opera)
■営業時間:公演スケジュールにより変動
■入場料:ガイドツアー/大人9ユーロ
■住所:Opernring 2, Vienna A-1010, Austria
■アクセス:地下鉄U1・U2・U4「Oper駅」から徒歩約1分
■公式サイト:https://www.wiener-staatsoper.at/
美術史博物館
19 世紀に開館したネオ・ルネサンス様式の美術館。
5つの部門で構成されており、世界的にも有名な絵画や古代エジプトや古代ギリシャの彫刻工芸、コインコレクションなどの多くの美術品が展示されています。
フリューゲルの「バベルの塔」やフェルメールの「絵画芸術」、ラファエロの「草原の聖母」などの名作は必見です。
■名称:Kunsthistorisches Museum
■営業時間:木以外の曜日/10:00~18:00・木/10:00~21:00
※休館日:9月~5月の月曜日
■入場料:大人/16ユーロ・18歳未満/無料
■住所:Kunsthistorisches Museum Wien, Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien, Austria
■アクセス:地下鉄U2「Museumsquartier駅」から徒歩約2分
■公式サイト:https://www.khm.at/
シュテファン大聖堂
ゴシック様式の外観がウィーンの街中で目を引く大聖堂。
塔の高さは137mあり、教会の塔として世界で三番目の高さを誇ります。
教会内部の祭壇はバロック様式で、ハフスブルク家の歴代君主の墓所でもあります。
内部は一部を除き無料で見学が可能ですが、塔に登るエレベータは有料です。
カタコンベ(地下墓地)を見学できるガイドツアーも実地されています。
■名称:Stephansdom(Domkirche St. Stephan)
■営業時間:月~土/6:00~22:00・日祝/7:00~22:00
■入場料:無料
■住所:Stephansplatz 3, Vienna A-1010, Austria
■アクセス:地下鉄U1・U3「Stephansplatz」駅から徒歩約2分
■公式サイト:https://www.stephanskirche.at/
ホーフブルク宮殿
ウィーンの中心部に位置する13世紀ごろに建てられた宮殿。
ハプスブルグ家の居城として使用されていた宮殿で、旧王宮と新王宮があります。
広大な敷地内には王宮だけではなく図書館や教会、美術館などが立ち並んでいます。
施設ごとにチケット料金が異なり、コンビチケットも取り扱っています。
全ての施設をゆっくり見学する場合は丸一日が必要なほど、見ごたえのあるスポットです。
■名称:Hofburg Wien
■営業時間:旧王宮/9:00~17:30 7月・8月/9:00~18:00
新王宮/10:00~18:00 ※休館日/月火
※営業時間や休館日は施設によって異なる。
■入場料:旧王宮/大人13.90ユーロ(日本語オーディオガイド付き)
新王宮/大人15ユーロ(新王宮+美術史博物館のコンビチケット)
■住所: Hofburg, Michaelerkuppel, 1010 Wien, Austria
■アクセス:地下鉄U3「Herrengasse駅」から徒歩約7分
■公式サイト:https://www.hofburg-wien.at/en/
オーストリア国立図書館
ホーフブルク宮殿の敷地内にある国立図書館。
オーストリア最大規模の図書館で、約1100万点のコレクションを収蔵しています。
バロック様式の内部は宮殿のような豪華な雰囲気で、美しい図書館としても知られています。
中央ホールの天井に描かれているダニエル・グラン作のフレスコ画にも注目です。
プルンクザール・地球儀博物館・パピルス博物館・エスペラント博物館なども併設されています。
■名称:Österreichische Nationalbibliothek
(State Hall of the Austrian National Library)
■営業時間:10:00~18:00 ※休館日/10月~5月の月曜日
■入場料:大人7ユーロ
■住所:Josefsplatz 1, 1010 Wien, Austria
■アクセス:地下鉄U3「Herrengasse駅」から徒歩約7分
■公式サイト:https://www.onb.ac.at/en/
アルベルティーナ
ホーフブルク宮殿の南東にある美術館。
ハプスブルク家の宮殿だった豪華な建物には世界有数のコレクションを誇る素描や版画のほか、ピカソやモネなどの現代美術作品も収蔵されています。
見どころであるアルブレヒト・デューラーの「野兎」や、定期的に開催されている企画展に注目です。
無料開放されている2階のテラスからは、正面にあるウィーン国立歌劇場を見渡すことができます。
■名称:Albertina
■営業時間:10:00~18:00
■入場料:一般/16.9ユーロ・ 65歳以上/12.9ユーロ
26歳未満/11.9ユーロ・ 19歳未満/無料
■住所:Albertinaplatz 1, 1010 Wien, Austria
■アクセス:地下鉄U2・U4「Karlsplatz駅」より徒歩約7分
■公式サイト:https://www.albertina.at/en
ウィーン市庁舎
高い尖塔が印象的なウィーンの市役所庁舎。
ネオゴシック様式の建物は、レンガと自然石を使用しています。
敷地内には公園や広場があり、観光客だけではなく地元の人からも親しまれている場所です。
広場では映画祭やクリスマスマーケットなど、年間を通して様々なイベントが開催されています。
内部を見学できるガイドツアーが月水金の13時から無料で実地されています。
■名称:Wiener Rathaus
■入場料:外観見学は無料 ※内部見学はガイドツアー参加が必須(月水金/13時~ )
■住所:Friedrich-Schmidt-Platz 1, 1010 Vienna, Austria
■アクセス:地下鉄U2「Rathaus」駅から徒歩2分
■公式サイト:https://www.wien.gv.at/verwaltung/rathaus/
ベルヴェデーレ宮殿
18世紀に建設されたバロック様式の宮殿。
帝国軍の総司令官だった「オイゲン・フォン・ザヴォイエン」の夏の離宮として使用されていました。
敷地内には上宮・下宮と呼ばれている建物があり、無料で入場が可能な美しい庭園が広がっています。
見学のメインとなる上宮にはオーストリアを代表する画家 「グスタフ・クリムト」の作品をはじめとした多くの絵画が所蔵されており、特にクリムトの代表作である「The Kiss(接吻)」は必見です。
■名称:Schloss Belvedere
■営業時間:10:00~18:00
■入場料:(上宮)一般/16ユーロ 65歳以上・25歳以下 /13.5ユーロ 18歳以下/無料
(上宮+下宮)一般/22ユーロ 65歳以上・25歳以下 /19ユーロ 18歳以下/無料
■住所:Upper Belvedere, Prinz-Eugen-Strasse 27, Vienna 1030, Austria
■アクセス:トラムD「Schloss Belvedere駅」から徒歩約3分
地下鉄U1「Südtiroler Platz駅」から徒歩約15分
■公式サイト: https://www.belvedere.at/en
ヴォティーフ教会
旧市街の北西部に位置するネオ・ゴシック様式の教会。
シュテファン寺院に次ぎ、ウィーンの教会で二番目の大きさです。
1879年に完成した教会は2つの高い塔が印象的で、周りを公園に囲まれています。
白を基調とした外観の華やかさや、色鮮やかなステンドグラスの美しさに注目です。
併設されている博物館は有料で見学が可能です。
■名称:Votivkirche(Votive Church)
■営業時間:火~土曜日/9:00~13:00・16:00~18:30 10:00~18:00
日曜日/9:00~13:30
■入場料:無料
■住所:Rooseveltplatz 8, Vienna 1090 Austria
■アクセス:地下鉄U2「Schottentor駅」から徒歩約5分
■公式サイト:https://www.votivkirche.at/
以上、「オーストリア・ウィーンのおすすめ観光スポット」についてご紹介させて頂きました。
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ウィーンを訪れる際はぜひご参考ください。