東南アジアのインドシナ半島南部に位置する国「カンボジア」
朝日を背景に見る「アンコールワット」の美しさを、鮮明に覚えている。
まだ少し眠い目を擦りながら、ただ、ぼーっとその幻想的な光景を眺めた。
「海外ひとり旅」というと、「すごい」と称賛されることもあれば、ちょっと変わった人というレッテルを張られることもあります。
特に女性一人での世界一周の場合、周りに理解してもらえないことも、めずらしくありません。
社会人になると、友人や恋人と休暇を合わせて旅行に行くことは、なかなか難しくなります。
「海外旅行に行きたい」と思う一方で、「一人で行くのは不安だ」と考えている人は、多いと思います。
でも、初めてを踏み出す勇気さえあれば、海外一人旅は意外と難しくはない。
今回は、私自身が世界一周の旅を通して「カンボジア」で感じたことを綴りました。
なぜ、カンボジアに行くのか
世界一周の際、事前にフライトを予約している国を除いて、私は基本的に現地でルートを決めて移動していました。
もちろん、興味のあるスポットについては、出発前になんとなく調べてはいます。
カンボジアの前にバンコクに滞在していた私は、バスでシェムリアップに行けることが分かったこともあり、カンボジア行きを決意しました。
一度は、アンコールワットを見ておくべきだと思ったからです。
というか、カンボジアに行こうと考える旅行者のほとんどは、同じように考えてカンボジアを訪れているだろうと思います。
出発前のイメージ
訪れる前のカンボジアのイメージは、ざっくりいうとこのような感じです。
■アンコールワット
むしろ、ここ以外は思い浮かばないと言うほどの観光スポット。
■栄えてはいなさそう
正直、都会というイメージはない。
■衛生面は大丈夫かな
東南アジアは、ほとんどの国でこの不安がある。
カンボジアで感じたこと
第一印象
シェムリアップに降り立つと、少し埃っぽさを感じると同時に観光客の多さに驚きました。
アジア人はもちろん、欧米人も多く、世界中から来た旅行者であふれている。
素朴で小さな町ですが、たくさんのホテルやゲストハウスがあり、リゾート地を思わせるような宿も多いことが分かりました。
一方で、首都であるプノンペンは、想像以上に都会。
平均年齢が20代の若い国ということもあってか、活気を感じる町でした。
滞在を通して
シェムリアップは、さすが世界でも有名な観光地。
見ごたえのあるスポットが多く、「ザ・観光」を楽しむことができました。
特に、アンコールワット遺跡群の一つであり「トゥームレイダー」のロケ地でもある「タ・プローム」では、夢中でシャッターをきりました。
遺跡巡りをしていると各スポットで、子どもたちが売り子をしているのも印象的。
可愛らしい笑顔で声をかけてきてくれるのだけど、平日の昼間という時間帯を考えると、複雑な気持ちになる。
また、決して都会とは言えないシェムリアップの夜の「パブストリート」の賑やかな一面には、驚かされました。
暑さを感じる中で飲むビールは最高だし、周りの少し騒がしい空気でさえ心地よい。
また、日本人にも食べやすい食事が多いという点も、カンボジアの魅力の一つだと思います。
実際にカンボジアを訪れてみて「カンボジア一人旅」の難易度は、高くないと感じました。
特に、シェムリアップは観光のために訪れる人がほとんどで、一人旅の人もめずらしくない。
ただ、アンコールワットなどの遺跡を見学するときは、トゥクトゥクのチャーター料をシェアできたりなどと、誰かと一緒だと良い点は多いです。
現地で、同じ一人旅の人に声を掛けてみるのも良いかもしれない。
時間を共有できる相手がいると、パブストリートで過ごす時間もさらに楽しくなるでしょう。
しっかりと観光したい、遺跡の壮大さを感じたいという方に、カンボジアへの旅をおすすめします。