南米ボリビアにあるオキナワ移住地「コロニア・オキナワ」。
サンタクルスの中心部から車で約2時間で訪れることができるため、遠く南米の地で日本を感じることができるこの村に興味を持つ方は少なくないでしょう。
今回は「コロニア・オキナワでの散策の様子」について、記事を作成しました。
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■コロニア・オキナワとは
■コロニア・オキナワでの散策
沖縄出身である私はコロニア・オキナワへの訪問がボリビア滞在の目的の一つでもありましたが、とても貴重な経験ができたと感じています。
世界一周の際に、ボリビアへ訪れた経験をもとにご紹介します。
コロニア・オキナワとは
まず、コロニア・オキナワの概要を説明します。
コロニア・オキナワとは、南米ボリビアの第二の都市であるサンタ・クルスにある日本人移民の移住地です。
第二次世界大戦前に移り住んできたボリビア北部の都市・リベラルタで暮らす沖縄出身者が、戦後に故郷である沖縄から県出身者の移住を計画したことがきっかけです。
当時の沖縄では土地不足等の社会問題が生じていたため、琉球政府はこの計画に合意しました。
移住地は第1移住地、第2移住地、第3移住地の3つに区分されています。
第1移住地は21,800ha、第2移住地は16,700ha、第3移住地は8,333haで総面積は46,800haです。
3つに移住地は、6つの行政区が設置されています。
役場は第1移住地にあり、日本国外で唯一「オキナワ」の名称を持つ行政区とされています。
コロニア・オキナワ散策
コロニア・オキナワの第1移住地を訪れた際の様子をご紹介します。
▼ サンタクルス中心部からコロニア・オキナワへのアクセス方法はこちら!
街並み
サンタクルスの中心部から片道約2時間をかけてコロニア・オキナワへ。
車の乗り継ぎも必要なため少し難易度が高めのアクセス方法ですが、ついに外国にある「沖縄」に到着しました。
移住地への道中でものどかな風景が広がっていましたが、車から降りると中心部とは異なる素朴な町並みが目に入ります。
私の気分を一気に上げてくれたのは、村にある様々な看板の文字です。
日本語で記載された看板や、「オキナワ」や「OKINAWA」という文字を見かけました。
日用品やお菓子が販売されている売店の「ウチナ―」。
ここにもOKINAWAの文字を発見。HONDAのショップもありました。
メイン広場では鳥居を発見しました。
この広場では収穫祭などのお祭りも開催されています。
ここが外国ではなく日本だと錯覚してしまいそうになるほど、あらゆる場所で「OKINAWA」という文字で記載された看板を見かけました。
初めて訪れた場所ですが、どこか懐かしさを感じてしまう不思議な気分を味わいました。
博物館
コロニア・オキナワを訪れた際、特におすすめしたいのは博物館です。
博物館内には移民の歴史を学ぶことができる資料が展示されています。
豊富な資料があり、ゆっくりと見学することができました。
以上、「コロニア・オキナワでの散策の様子」を紹介いたしました。
コロニア・オキナワへ訪れたことによって、日本とは真反対の場所に位置するボリビアで日本そして故郷である沖縄を感じることができました。
日本語が使われているのか気になっていましたが、博物館や売店で現地の方と日本語で少しお話しすることもできました。
時代の変化と共に使用される言語も変わっていくだろうと思っていましたが、予想外に日本語でコミュケーションを取ることができたのは嬉しい驚きです。
外国にある沖縄で自分自身のアイデンティティを再確認できたような気がしました。
ボリビアへ訪れる際は、ぜひご参考ください。