東南アジア最後の秘境とも呼ばれる国ミャンマー。
世界三大仏教遺跡の一つでもある「バガン遺跡」などが有名で、2018年10月から試行期間として、日本人はビザ免除になったこともあり、より訪れやすく身近な国となりました。
今は目の前にあるこの光景も、数年後は見ることができないかもしれない。
「変わっていく瞬間」を感じることができる。そんな国でした。
今回は、私自身が世界一周の旅を通して「ミャンマー」で感じたことを綴りました。
なぜ、ミャンマーに行くのか
世界一周の際、事前にフライトを予約している国を除いて、私は基本的に現地でルートを決めて移動していました。
ミャンマーに関しては、バンコク滞在時にヤンゴンまでLCCを利用すると、お得な価格で行けることが分かったからです。
バンコクのスネークファームで予防接種をしており、次の接種日まで日数があった私は、思いたってミャンマーへの渡航を決めました。
出発前のイメージ
訪れる前のミャンマーのイメージは、ざっくりいうとこのような感じです。
■首長族
子供の頃にテレビで見た首長族。
ミャンマーで生活しているというのを、何となく覚えていた。
(今回の世界一周では、タイのチェンマイ滞在中に首長族の村に訪れることができました。)
■栄えてはいなさそう
正直、都会というイメージはない。
というか、治安やインフラの面についても不安は大きめ。
ミャンマーで感じたこと
今回、訪れたのは「ヤンゴン」のみですが、私が旅をしてミャンマーで感じたことを感じたままに綴ります。
第一印象
ミャンマー最大の都市である「ヤンゴン」に初めて降りたった。
思っていたよりも賑わっていたが、先進国の都会とは違い、なんというかまだ洗練されていない都会だと思った。
決してキレイとは言えないが、日本では見ることができない町並み。
ダウンタウンの町並みの中に溶け込む「スーレー・パゴダ」。
仏教がミャンマーの人々の生活の中に、自然に寄り添っていることを感じました。
滞在を通して
まず、私が驚いたのが「道路の渡り方」。
ヤンゴンは車の交通量が多い。その割には信号の数は少ないように感じました。
信号のない道を渡ることも多くて、初めのうちは道を渡るにも一苦労。
地元の人たちは、止まっていない車の間をタイミングを計りながら、上手に渡っていく。
他の東南アジアの国も、同じような状況の場所はあるけど、ヤンゴンは車のスピードも出ている印象。
ミャンマーを出国するころには、道路を渡ることに対しての積極性が強くなっていたと思う。
このスキルは、東南アジアでは割と必要な気がする。
■素朴な町並みに現れる最先端
ヤンゴンの町にいくつかある、大型のショッピングモール。
宿の近くだったこともあり、何度か通ったのが「Junction City」。
高級感に溢れている店内は、銀座のデパートかと思うほどのモダンなインテリアに、おしゃれなカフェやアパレルが立ち並んでいる。
周りの町並みとのギャップが激しくて、とても驚きました。
「ここはさっきまでいた町と同じなのか」と思うほど。
ここで買い物をしたり、食事をする人のほとんどは観光客だと思う。
でも、冷房がガンガンに効いているので、地元の人々にとっては、暑さをしのげる場所としては最適なのかもしれない。
1階の座れるスペースは常に埋まっていて、たくさんの人々が涼みに来ている印象でした。
■顔に塗っているのは何!?
町で見かける、顔に何か塗っている人々。
「タナカ」と呼ばれるミャンマーの伝統的な化粧品で、日焼け止めの効果があるらしい。
小さな子供も使用していたので、きっと肌には優しいのだと思う。
塗り方が独特なのも、なんだか可愛らしい。
■道路の隅で見かける謎の赤色
ヤンゴンの町中を歩いていると、道路の隅が一部分だけ赤くなっている。
初めは、「えっ!血!?」と思うが、それにしても何度も見かける。
そして、決定的瞬間。
街で見かけた人が唾をパッと吐き捨てた場所が赤くなっている。
一体これは何なんだと調べてみると、「キンマ」と呼ばれる噛む嗜好品らしい。
ミャンマーでは人気らしく、ガムのように噛んで唾を吐き捨てるため、道のあちらこちらが赤くなっているのです。
日本には無い文化に驚く。
あの色だと、歯にだいぶ着色しそうな気がする。ホワイトニング必須だ。
素朴な町並みに、新しいものを取り入れ始めているヤンゴン。
これから先、さらに変わっていくであろう雰囲気を強く感じた。
きっと数年の間で、大きく変わっていくと思う。
ミャンマーに興味のある方は、いま見ることができる光景を見逃さないために、早めに渡航の検討をすることを、おすすめしたい。
ミャンマーは、経済成長の過程「変化」を最もリアルに感じることができる、東南アジアの国なのだと思う。