世界一周の際、メインの移動手段として一般的な方法は世界一周航空券とLCCです。
西回りか東回りかに関わらず、希望するルート内容や自分自身の費用を考慮したうえで出発前に決定が必要な項目です。
今回は「世界一周の長距離移動時のフライトを検討中の方」に向けて、記事を作成しました。
▼ こちらの記事
・世界一周航空券 or LCC(格安航空券)の比較【メリット・デメリット】
・世界一周航空券の詳細【ワンワールド・スターアライアンス・スカイチーム】
世界一周中はバスや鉄道を使った陸路移動をメインとする方も多いですが、フライトの利用が必須の区間もあります。
世界一周の際、世界一周航空券を利用した経験をもとにご紹介します。
フライト比較【メリット・デメリット】
世界一周航空券とLCCの比較をします。
世界一周航空券利用
世界一周航空券を利用した場合のメリット・デメリットです。
【メリット】
■マイルが貯まる。
■受託手荷物や機内食・アメニティの料金が予め含まれており、座席の快適度やサービスの質が高い。
座席には個人用モニターも設置されており、無料で映画鑑賞等が可能。
【デメリット】
■出発前にルートの確定・航空券予約が必要なため、準備段階での負担がやや大きい。
■出発後のルート変更は変更手数料などが発生する。
LCC利用(格安航空券)
続いて、格安航空券(LCCメイン)利用についてご紹介します。
【メリット】
■旅出発後に状況に応じてフライトを手配できる。
■受託手荷物の必要が無い方は、低価格で航空券を手配できる可能性が高い。
【デメリット】
■LCCの場合、座席の幅が狭いことが多いので搭乗時の快適度が低め。
■予約日によっては、航空券の価格が高騰している場合がある。
おすすめの移動手段
メリットとデメリットを踏まえた上でのおすすめです。
■世界一周航空券の利用
時間に制約のある方や、航空マイルを貯めたい方
■格安航空券(LCCメイン)利用
旅出発前にルートを確定せずに、自由度の高い旅をしたい方
旅中に出会った世界一周旅行者は、LCC利用者の方が多い印象を受けました。
一生に一度の大きな旅と考える方が多いので、やはり自由度の高さが重要なようです。
受託手荷物なしで、機内持ち込み手荷物のみの身軽な旅人も多かったです。
世界一周へは船旅を利用するというのも、一つの選択肢です。
1983年の設立以降、これまでに延べ8万人が参加。
60周以上の地球一周をした実績のある【ピースボート地球一周の船旅】
他の旅人からの情報も参考にすると、受託手荷物がある場合は費用面に関しては大きな差はないように感じました。
LCCは利用ルートや予約タイミングによっても価格が大きく変動しますが、受託手荷物なしであれば費用面での負担を大幅に軽減できます。
時間に制約がなく可能な限り費用を抑えたい場合は、荷物は機内持ち込みのみでLCCを利用すると良いでしょう。
世界一周航空券について
世界一周航空券には、下記の2つのタイプがあります。
※6大陸(アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北米・南米・オセアニア)
世界一周航空券を取り扱っている、3つの航空アライアンスの特徴をご紹介します。
ワンワールド(JAL系列)
日本航空(JAL)の系列である、ワンワールドの世界一周航空券についての詳細です。
【大陸換算制チケット】
(ワンワールドエクスプローラー)
■有効期間:1年間。
最低旅行日数制限なし。
■利用可能フライト数:最大16回(北米大陸は6回以内・その他の大陸は各4回以内)
陸路移動などの各自移動区間も1回利用としてカウントされます。
■途中降機(24時間以上の滞在):全旅程で2回以上必須。
■日本(出発地)はアジア大陸に該当。
アジア大陸での途中降機可能回数は2回まで。
■一度出た大陸に再び戻ることは不可
(一部例外有り※北米⇔南米、欧州・中東⇔アフリカなど)
■オーストラリア・南米に強い。
■イースター島のフライト利用が唯一可能な世界一周航空券
スターアライアンス(ANA系列)
全日空(ANA)の系列である、スターアライアンスの世界一周航空券についての詳細です。
【マイル換算制チケット】
■有効期間:1年間。
全体でエコノミークラスは3泊以上、ビジネスクラスは10泊以上の旅程が必要。
■利用可能フライト数:最大16回。
■途中降機(24時間以上の滞在):全旅程で2回以上必須。
同一都市での途中降機は1回のみ、経由・乗り換えは3回、日本国内2回、アメリカ国内5回、
その他の国は3回までの制限あり。
■利用可能マイル数の上限が設定されており、3~4大陸の周遊が目安。
最大で5大陸まで周遊が可能。
■アジア・ヨーロッパ・アフリカに強い。
スカイチーム
スカイチームの世界一周航空券についての詳細です。
【マイル換算制チケット】
■有効期間:1年間。
全体で10泊以上の旅程が必要(最後の大陸間旅行は、最初の大陸間旅行出発後の10日目以降 )
※6000マイル以内のCPN運賃は上限6ヶ月。
■利用可能フライト数:最大16回。
■途中降機(24時間以上の滞在):全旅程で3回以上必須。
※26,000マイル以内運賃は、途中降機は3~5回まで。
同一都市での途中降機は1回のみ、経由・乗り換えは2回までの制限あり。
■燃油サーチャージ込の運賃体系。
■利用可能マイル数の上限が設定されており、3~4大陸の周遊が目安。
オセアニア大陸拠点の航空会社の設定はなし。
■アジア・ヨーロッパ(特にイタリア・フランス)・北中米に強い。
以上、「世界一周航空券と格安航空券」をご紹介しました。
私は世界一周の際にワンワールドの世界一周航空券を利用しましたが、出発後に別途LCCも手配しました。
短距離の移動であればLCCの利用でも負担が少ないので、世界一周航空券とLCCを併用してルートを組むのもおすすめです。
世界一周に向けて準備中の方は、ぜひご参考ください。