ラオスの古都・ルアンパバーンの町の特色の一つといえるのが、世界最大規模と言われている托鉢(たくはつ)です。
観光客も見学が可能で実際に体験することもできますが、托鉢の意味や参加する際の注意点が気になるところです。
今回は「ラオスの古都・ルアンパバーンの托鉢」について、記事を作成しました。
▼ こちらの記事
・托鉢について
・ルアンパバーンの托鉢の詳細【服装・場所】
敬虔な仏教国であるラオスでは毎日のように托鉢が行われており、特にルアンパバーンでは日本で見ることは難しい大規模な托鉢の様子を見学することができます。
ルアンパバーンはゆったりとした時間が流れる自然豊かな町並みが魅力的ですが、托鉢はラオス文化の一つを知ることができる貴重な機会です。
世界一周の際、ラオスのルアンパバーンへ訪れた経験をもとにご紹介します。
托鉢について
托鉢の詳細についてご紹介します。
托鉢の意味
仏教において、托鉢とは出家者の修行形態の1つです。
修行僧が信者の家々を巡り、生活に必要な最低限の食糧などを乞う行為のことです。
信者にとっては、功徳を積む行為とされています。
日本では、仏壇にご飯などを供える習慣があります。
ラオスではその習慣をお坊さんに託し、代わりにご先祖様に届けてくれるとされています。
ルアンパバーンの托鉢
托鉢はラオスの名物とも言われており、ラオス全土で毎日のように行われています。
特にルアンパパーンの托鉢は世界最大規模で、早朝は修行僧の行列ができています。
時間・場所
ルアンパバーンの托鉢が行われる時間と場所です。
以前は5時半ごろから開始されていたそうですが、観光地化されてきた影響もあって現在の時間に調整されたそうです。
街の各所にある寺院周辺で行われており、Wat Sensoukaram(ワット・セーンスークハラム)辺りに向かっていくと見つけられる可能性が高いです。
こちらの通りでは、観光客向けに喜捨用の品物も販売していました。
喜捨用の品物
見学だけではなく自ら托鉢を体験したい場合は、修行僧への喜捨用の品物の用意が必要です。
もち米以外にも普通のお米やお菓子、飲み物などを用意しても良いそうです
宿泊施設によっては、喜捨用の品物を用意してくれるところもあります。
托鉢を体験したい方は、宿泊施設に確認してみると良いでしょう。
また、托鉢の時間帯になると、その付近で観光客向けに品物の販売もされていました。
参加する際の注意点
托鉢に参加する際の注意点です。
まだ暗い中でのフラッシュ撮影も控えましょう。
フラッシュの眩しい光は、托鉢に影響を及ぼしてしまいます。
托鉢は非常に神聖な風習です。
参加する際はルールを守り、地元の人々に失礼にないように行動しましょう。
ルアンパバーンの托鉢の様子
ルアンパバーンで托鉢を見学した際の様子をご紹介します。
※2018年9月に見学した際の様子です。
私は托鉢に参加はせず、見学のみしました。
日が昇る前のまだ暗い時間に、私は宿を出発してメインストリート方面に向かいました。
向かう途中の小さな通りでは、既に地元の方々が修行僧が来るのを待って準備していました。
サッカリン通りで一旦待機していると、まだ薄暗い中に現れた色鮮やかなオレンジ色に釘付けになりました。
オレンジの袈裟に身を包んだ修行僧の姿を見て、一気に眠気が吹き飛びます。
その場の空気が、一気に変わったように感じました。
地元の方々は少しでも正装に近づけるために、ストールのようなものを肩に掛けているそうです。
観光客が托鉢を体験している姿も見ることができました。
地元の方々は、修行僧の通る道の脇に敷物を敷いていました。
小さなイスに座って。喜捨をしている方もいました。
地元の方々はやはり慣れていて、喜捨のスピードもスムーズに感じます。
とても不思議な感覚に包まれた時間でした。
人通りの少ない通りでも見ることができたのですが、特にその際はその空間を見入ってしまいました。
写真を撮れないというか、撮ってはいけないと思うような神聖さを感じる空間でした。
以上、「ラオス・ルアンパバーンの托鉢」についてご紹介しました。
ルアンパバーンの托鉢に関しては、さまざまな意見があるそうです。
観光地化された托鉢を時代の流れだと考える人もいれば、残念に感じている人もいるようです。
私自身は実際に托鉢を見学して、自分の目で見て感じることはとても大事なことだと思いました。
素朴な町と言われているルアンパバーンのイメージが、托鉢を見学して変わってしまうことはありませんでした。
観光地化されたとはいえ、この場所でしか感じることができない感覚でした。
ルアンパバーンを訪れる際は、ぜひご参考ください。